UTSUNOMIYA_NLP研究所

宇都宮からディープラーニングを始めとする機械学習・AI・自動化・仕組化・ツール作成についての情報を配信。python学習を始めたい方。チェックしてください。

2023年3月8日 UTSUNOMIYA‗NLP研究所

【コラム、仕事観】適性とは何か。才能と運の因果律


 この記事は普段の自然言語処理のコラムではなく、著者の職業観をコーヒーブレイクとして執筆致しました。

 記事の対象者は以下の方を想定しております。

  • このページに御縁で来てくださった方
  • 著者の仕事観に少しでも興味を持って頂けた方

向いている役割(仕事)とは何か

 自分にあった適職とは何であろう。世の中には多くの仕事があり、仕事選びは当然、生活のための金銭的な対価を得るという点が、ほとんどの方における主な捉え方ではあると思うが、社会的にも豊かになり、ベーシックインカム等が論じられる昨今においては、働くことは自分との社会との関わり方そのものであり、狭義の働き方ではなく、生き方そのものであると捉えるべきでしょう。
 自身の才に気付き、それを活かして活躍することができれば、人生はより豊かなものになるであろう。あたり前だが、才能がない分野で努力し続け、苦労するような人生を送りたいという考えの方はいないはずである。
 才能の片鱗は、そのことへの取り組みの初期においても、努力せず成果の兆しが見えることが多いものです。時間をかけて準備したわけではないが、不思議と周りより良くできたというような体験は、誰でも経験していることでしょう。愛想がよく人間関係に卓越した才がある子供もいれば、体の使い方がうまく運動に才のある子どももいるでしょう。


才能と適正、努力と情熱

 才能・適正を10段階で評価し、努力を10段階で評価した場合、最低は1×1の掛け算は1ですが、最大は10×10の掛け算で100です。
 才能がある分野に努力が掛け算されれば理想ですが、才能は挑戦してみる、つまりやってみないことには才があるかはわからないという多少厄介な性質をもちあわせております。
 また分野にもよりますが、真剣に取り組んだ結果においてのみ、才能があるか分かる分野もあります。
取返しのつかない時間をかけてしまうこともあり、そのことを取り組んだ結果として納得する考えもあれば、最初から取り組まないことが合理的と捉える考えもあるでしょう。
 成田悠輔さんが子供に勉強をさせることが、ある種のコスパがいいのかは見極めてあげるべきとの論をおっしゃられておりますが、まさに新時代の羅針盤としては、そういった捉え方も必要かもしれません。コスパの悪い勝負を強いられるのは、現代的な考えでは健全ではないのかもしれません。


色々とできなくても全く問題ない

 タイガーウッズはゴルフ以外のことができなくても全く問題にはなりません。羽生先生が将棋以外に情熱を傾ける幼少期でなくて良かったと捉えるべきでしょう。人生のどの時点で適職や才能にめぐり合わせに気付けるかは、時の運次第ですが、向いていることに最大限の情熱を向けて頂けることが、社会全体の循環や本人の幸福度においてもいいことであることは間違いないでしょう。

 一方、前述については、著者は早期の見極めは才能の見落としを生む可能性があり、その点では少し懐疑的に捉えております。人は年齢に応じ、重要と捉える価値基準が変化する生き物です。著者は40歳までは効率や論理を重視しておりましたが、40歳を超えると人間関係のバランスや美観・医療・健康等を重視するような価値基準に変化して参りました。また勉学では古典物理は得意でしたが、得意と気が付いたのは高校2年生ですので、早期に見切っていたら、自分の才能を見落としていたかもしれません。  余談ですが、古典物理自体を仕事に活かしてはおりませんが、古典物理の解釈・説明論の影響で、因果の説明、物事のルールや解釈、及びその早期の理解が得意です。

 また仕事選びや才能においても、平等というものはなく、とりわけ仕事やその対価にむいている才能が多く備わっている方もいれば、残念ながらその才能の幅が広くない方もいらっしゃいます。ただ生きていく上においては、とりわけ多くのことをできなくてはいけないわけではないため、一つの自分にあった役割がみつかれば、その方の人生は充分すぎるほど充実するのは間違いありません。

 また因果や運(流れ)の要素も見逃せません。運勢も種類があり、仕事の中身や種別によっても細かく分かれます。この類の仕事は、自分には必ず結果がついてくるな とか、変な失敗にはつながらないなと感じることはどなたにもあることだと思います。


自分を導いてくれる力は何か。人生は意外と短い?

 勝ちに不思議の価値あり、負けに不思議の負けは無し。最大限の努力のうえに運気はめぐってくる という考えは、自分を怠慢の渦の中から救い上げてくれる力があるでしょう。

 現代の羅針盤として、『Reclaim Your Power: A Guide to Allow Your Passions and Purpose Find You(力を取り戻す 情熱と目的に自分を見つけてもらうガイド)』を執筆したローレン・クラスノデンブスキを御紹介したいです。
 「本当は『ノー』と言いたいのに『イェス』と言っているかもしれないし、誰かを傷つける恐怖や失敗する恐怖、あるいは常にコントロールと安全性を求めていることなど恐怖心に基づいて行動を取っているかもしれない。自分の価値観と一致しない状態で生活すれば、疲れ果て、情熱を感じられない可能性がある。
 物事を明瞭にすることで自信が生まれる。価値を明確にし、こうした価値にふさわしい目的や関心を持てば、人生の中で前向きかつ大きな変化が起きていることに気づくだろう」
 自分の価値観を定義する時間を取り、それからビジネスと生活を見直して、その価値観と一致しないものに取り組んだりそうした人を相手にしていないかを確認すること。
 深く考えさせられる内容です。


世界に誇る日本人?日本人が尊厳を取り戻せることを願う

 振り返ると、出生数は50年前の半分となってしまいました。新生児が成人を迎える18年後を想像すると、今と同じ国力が保てるかすらあやしい状況です。
 日本における最低賃金は1000円前後ですが、職業によっては時給の上限は無限大です。比較的、高給と呼ばれる職業の方の時給も割り戻すと5000円程度であったりします。労働以外の経営や投資、スポーツ・芸能・技能等の才能があれば、もはや上限はありません。
 少子化の日本においては、AI武装、オートメーション化を駆使し、生産性を補っていくことは最低限であると感じております。

 日本人や日本企業が世界で活躍し、日本人の尊厳や自信が再び取り戻す日を願ってやみません。
「Japan again」。著者も微力ながら、日本に貢献できれば嬉しいです。

©dhipithi Inc All rights reserved.